亡くなった祖父の大屋敷に暮らすことになった由鈴正吾は、夢現の中にいつも不思議な美女の姿を見ることになる。 ――『零子』。それは屋敷に飾られている肖像画の美女である…。 記憶を辿り、ようやく思い出した綾音と結ばれる正吾だったが、平穏の日々にはまだ遠い。 彼を巡る『許嫁』美女たちの輪に、彼女――『べス』は唐突に訪れた。 桃香を貫くべスの手刀に、ざわめきは一気に水を打つ。 そんな中、姉・桃音が語る驚愕の事実とは…?