身寄りをなくし、途方に暮れていたももこに声を掛けた男――佐瀬。 資産家の息子で郊外に一人で屋敷に住んでいるという。 彼の元でメイドとして働くことは、この時の彼女にとっては最良にして最悪の決断であった。 ももこの浅慮が招いた現実は、想像だに出来ない過酷な運命に彼女を取り込んでいく…。