山姫の花-真穂-
就職を期に東京から故郷へ帰ってきた直樹を仲間たちは温かく迎え、その中には幼馴染みで恋人でもある真穂の姿もあった。
直樹の大学進学を涙で見送ってくれた彼女との間には、再び昔と変わらない日々が訪れるように思っていた…だが。
一通のメールに添付された画像データは、そんなささやかな日常すらも赦しはしなかった。
○校時代、真穂を口説こうとして嫌われていた女グセの悪い上級生の上條の前に、
真穂は周囲もはばからない痴態を繰り広げ、かつての彼女が「不健全」と切り捨てていた生き物へと成り下がっていたのである。